「なぜ、不動産屋は空き家管理を嫌がるのか?業界の裏側と、後悔しない相談先の選び方」

「実家の空き家について近所の不動産屋に相談したけれど、あまり親身になってもらえなかった……」

そんな経験はありませんか?

実は、それには不動産業界の「仕組み」上の理由があります。

決してあなたの家が悪いわけではありません。今

回は、普段は表に出ない業界の裏側を解説し、本当にあなたの家を大切に思ってくれる相談先の見極め方をお伝えします。


【理由1】仲介手数料の仕組みが生む「温度差」

不動産会社の利益の柱は「仲介手数料」です。これは法律で「売買価格の◯%」と決まっています。

  • 3,000万円の新築: 手数料は約100万円。
  • 300万円の空き家: 手数料は約14万円(低廉な空き家の特例を考慮してもこの程度です)。

しかし、契約に必要な調査や書類作成の手間は、3,000万円も300万円もほとんど変わりません。

結論: 多くの業者にとって、低単価な空き家は「手間ばかりかかって利益が出ない仕事」になりがちです。だからこそ、管理などの細かい相談には積極的になれない実態があります。


【理由2】「売却」以外の選択肢を持ちにくい

不動産会社は「売って(または貸して)ナンボ」の世界です。

  • 管理を続けて家を維持する
  • 将来のために今は寝かせておく
  • 補助金を活用して自分で直す

こうした選択肢は、不動産会社にとっては「売買が成立しない=1円にもならない」期間を延ばすことになります。そのため、どうしても「早く安く売ってしまいましょう」という提案に偏りがちです。


【理由3】「管理」のノウハウを持っていない

意外かもしれませんが、不動産売買のプロは「建物の維持・管理」のプロではありません。

  • 雪国特有の湿気対策
  • 震災後のヒビ割れチェック
  • 庭木の越境トラブル

これらを継続的にフォローするのは非常にコストがかかるため、多くの業者は「管理は所有者さんでやってくださいね」と線を引いてしまいます。


【失敗しない!空き家相談先のチェックリスト】

本当に信頼できる相談先を選ぶための3つのポイントです。

  1. 「管理メニュー」が明確にあるか: 売却だけでなく、維持するための具体的なプランを持っているか。
  2. 無理に「売却」を急かさないか: 所有者の将来の希望(いつか帰る、親戚が使う等)を尊重してくれるか。
  3. 北陸特有のリスクを熟知しているか: 雪や湿気、地元の補助金制度について具体的なアドバイスができるか。

「私は不動産を動かすことよりも、まずその家が地域の『お荷物』にならないようにすることを第一に考えています。会社を設立したのも、北陸の空き家を1軒でも多く、安全な状態で次世代へ繋ぐ責任を持つためです。」

「まずは売る・売らないを決めずに、家の現状を知ることから始めませんか?」

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